Chikanism

現実と非現実のあいだ

2年前の「今日」

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2年前の12月1日、わたしはバンクーバー空港にいた。当時好きだった人の帰国日だった。たまたまその日はインターン先のクリスマスパーティで、出勤が昼からで良かったので、彼の見送りに行くことにした。

ウォーターフロントの駅で待ち合わせをした。ウォーターフロントでは何度か待ち合わせをしたことがあったけど、彼は大きなスーツケースを引っ張っていたので、本当に帰っちゃうんだなあと寂しくなった。

2日くらい前に会ったときはまだ見送りに行くと決めてなかったので、会うのはこれが最後かもしれないと思って寂しくなるねえとわたしは言ったけど、彼は「一生会えないわけじゃないんだから」と言った。でも一生会わないんだろうなあとなんとなくわかっていた。「そうだね、でももう会う気もないんやろ」と喉元まで出てきていたけど言わなかった。

 

空港でベトナム料理を食べた。使い捨ての容器に入っている簡単なやつ。たしかフォーだった。「お前が帰ってきたら次は日本でベトナム料理食べよう」と彼が言った。

 

気をつけてね、またね、と言ってその人は出国ゲートへ消えていった。ゲートを過ぎてからも彼は振り返って手を振った。そういう人だった。

 

 

それから一度も会っていないし連絡もとっていない。苗字はかろうじて思い出せるけど、名前も忘れてしまった。写真はたぶんまだ残ってるけど。

いろいろとすっかり忘れていたのだけど、iPhoneのアルバムが2年前の今日の写真をおすすめしてきたので思い出してしまった。便利なのか便利じゃないのか、やっぱり微妙だ。

 

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